お祭りであります

お祭りは駆けつけが基本

こんばんは。

ぎりぎりセーフをキメテみました、悠です。

ぎりぎり…セーフ、ですよ、ね?

 

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Kさんより、

「Uさんの描く腰は大変にエロい」

との評価を頂きました。

ははー。ありがたく。

 

今日でKさんのお祭りが終了とのことですが…Kさん、お疲れ様でした。

そして、もしもこの地味な裏企画に気付いて見に来てくださっている方がおられましたら、ありがとうございました。

良い週末を。

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お祭りはひっそりと

こんばんは。

ひっそりと相方のお祭りとリンクして3日目の。悠です。

では、今日もなんとなく小説に関連している絵、いってみましょう!

 

Cocolog_oekaki_2009_09_03_19_52

はい。どなたを嗤っているか、お分かりですね?

 

では、その嗤われている方とは。

Cocolog_oekaki_2009_09_03_20_04

こんな彼です。

 

そして、そんな二人を適度な距離を取りつつ眺めているのは?

Cocolog_oekaki_2009_09_03_20_12

皆のガルル兄さん。

エセ紳士スマイル0円。

多分クルルとゾルルがじゃれているのをお花飛ばしながら幸せそうに眺めているのだろうと思う。

 

そんな、3人。

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お祭りに乗りかかり

こんばんは。今日も相方のお祭り企画に便乗している、悠です。

 

では、相方のお話に関連しているはずの絵をあげていってみましょー。

ゴー。

 

Cocolog_oekaki_2009_09_02_20_37

クルル爆発2秒前

一瞬なにが起こったのか理解できなかったけれど、理解した瞬間に照れて怒る。

Kさんクオリティーのツン成分の多いクルルさんでお届けいたしました!

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お祭りに便乗してみる

Kさんのお祭り企画に便乗してみた悠です。

Cocolog_oekaki_2009_09_01_18_14

本当はちびクルルさんを扇いでいるガルルさんも同じ画面に入れたかった。

Kさんがゾルルとクルルのペアを書いたと聞いたので、こっちではガルルとクルルで描こうと思った。

実はちゃんとそういう絵も用意していた。

のだが、容量が大きいとか何とかで、貼り付けを拒否された。

しょうがないので一部再現してみた次第。

はい。

 

 

――えー、実は。

以前から K さんとこっそり話していたのですが、Kさんの暑気払い企画には、U もこっそり参加してみよう、ということを考えていたのです。

とりあえず、Kさんのお祭りを見にきてくださった方で、且つ、悠のブログも見てくださっている方!このようにしょぼい絵ですが、今日から4日間、Kさんの小説にちょこっと関連のある絵を連日アップしていきたいと思っています。

みすぼらしいというか、ちょっと残念というか、あまりお得感のないオマケですが、少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです。

では、あと3日間、ひっそりと盛り上がっていきたいと思います!

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ハロケロ*6日目

こんばんは!ついにハロケロも最終日となりました!

今日は久しぶりの後編、お題はシュークリームで、登場人物は歳若いクルルとタママの二人です。相方のサイト『俺様世界』で前編をご覧になってからこちらを見ていただけると、宜しいかと思います。幼馴染トリオはそちらにいますので。――――結局最後もへいちょはあちらに行きましたね……。

では、本編をどうぞ!

 

 シュークリーム

 

 10月31日。

 ケロン軍本部の一角で、クルルとタママは衣替えをしていた。

 夏服から秋服へ、ではない。普段着からバカ騒ぎ用の衣装へ、である。つい先程、ケロロによって手渡された、というか押し付けられたソレに、2人はそれぞれカーテンで区切られた更衣室にて着替えていた。

「クルルせんぱ~い、もう良いですかぁ~」

「んー」

 唐突な召集と申し出だったが、楽しいこと大好きなタママと、突発的事項大歓迎のクルルとしては断る理由もなく、今に至る。

「あー!クルル先輩狼ですかぁ~」

 カーテンを開ければ、ふさふさとした耳と尻尾、ついでに手袋と履物も身に付けたクルルがいた。

「うわーやわらかいですぅ~」

 手袋と履物には肉球も付いていて芸が細かい。

「ついでにこれも入ってたぜェ~」

 いっ、と口を横に開くと、立派な犬歯があった。

「ふわぁ。さすが軍曹さんですぅ~」

 無駄に凝り性だと感心するタママ。そのタママは、クルルと揃えることを意識したのか、黒い耳に、同じく黒くて長い尻尾が付いていた。しかしこちらはタママの好みを考慮してか、手袋は黒の総レース、靴はローファー、服もふりふりひらひらだった。

「それでボク達はどうすればいいんですかぁ?」

「そのまま待機だとよ」

 部屋のドアに隊長の直筆メモが貼ってあるのを指し、クルルはもう片方の手で、いつの間に持っていたのか、遠隔操作型リモコンのスイッチを押した。

「?それは……?」

「クックー。見りゃ分かるぜェ~」

 どこからともなく小さなスクリーンが飛び出してきて、ある映像が映し出される。

「あ!軍曹さんですぅ~。ギロロ先輩とゼロロ先輩も」

 スクリーンにはシュークリーム量産中の、妙な格好をした3人。

(へェ~。あっちもそういうカッコウするワケね)

 自分達もちゃっかり仮装しているところが、ケロロ達らしいと思う。

(……にしても、ちょっと作りすぎじゃねーかぁ?)

「すごいお菓子の山ですぅ~」

 タママも同じことについて考えを巡らせていたらしいが、感じ方は人それぞれだったようだ。黒目がちの大きな瞳には、キラキラと星が輝いている。

(――――シュークリームねェ……)

 膨らんだ生地は中が空洞で、それを埋めるようにクリームが入っているスイーツ。

「――――――…よし」

「へ?クルル先輩?」

 ”よし”なんていう気合の入った言葉がまさか、隣の人物から聞こえてくるとは思っていなかった。

 タママは思わずクルルの方を振り返ったが、しかし、その表情は珍しくとも何ともない、いつもの湿った笑み。おいガキ、とタママに向けられる顔は、明らかに何かを企んでいる。

「あっちも仮装してんだ。こっちもスイーツを用意しといてやらなくちゃなぁ?」

 ついでにトリックもな、と小さく付け加えられた声を、タママは聞かなかったことにした。

 

「でも、クルルくん達もお菓子を用意してくれてたなんて」

 ありがとう、と言うゼロロは嬉しそうだが、少々複雑そうな色も含んでいる。先程クルルとタママからもらったプチシュークリームを口にしたケロロが火を噴き、ギロロが何とも言えない顔になったのを思い出したからだろうか。クルルはそんなゼロロに対し、可笑しそうに喉を鳴らして笑った。

「さ、センパイもドーゾ」

 はい、と口許に持ってこられては食べないわけにもいかない。プチシュークリームを前に少し迷った末、ゼロロは小さく口を開いた。

(やっぱりあの2人は仲が良いですぅ~)

 お菓子を食べさせあう2人を見て、タママは肩を竦める。

 さっき、クルルはゼロロ用のシュークリームにだけ、他の物とは違った細工をしていた。

 ゼロロの手には、先程から何かが握られている。

 2人ともスナオに渡せばいーのに、と、小隊最年少の少年は思った。

 

~END~

 

さあ!早く素直になるがいいさぁ!

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ハロケロ*5日目

お祭り5日目、またも前半ターンがまわってきた悠です。

今日のお題はプリン。登場キャラクターはケロロとクルルです。…ここで気が付いたことには、お祭りを始めてからドロロを書いたのは初回のみ、という事実。あれ?ここは青い兵長を愛でるブログサイトのはずだったのでは……いえいえ、例え本人が出てこなくとも、彼がどこかで愛されていればいいのです。これがクジとジャンケンの醍醐味なのです。

後編は、相方のブログサイト『俺様世界』にてアップされる予定です。そちらにギロロとタママとドロロが出ていますので、そちらも併せてお楽しみくださいませ。

では、前書きが長くなりましたが、本編スタート!

 

  プリン

 

 プリン。それは簡単そうでいて、突き当たりが見えない程に奥深いモノ。

「隊長、コレ何?」

「プリンであります」

 目の前に置かれた物は、眼鏡を外せばそう見えないこともない。

(食いモンだったのか)

「で?」

「へ?」

「オレにどうしろって?」

「食べて、であります」

 語尾にハートが付きそうな物言いに、しかしクルルは、

「断固拒否」

 と言い放って、ケロロとデスク上のプリンであるらしい物に背を向けた。

 このところ不眠不休で手がけている機械に向き直れば、背後で叫ばれている我らが隊長の有難い言葉の数々も、自然と遠のいていく。何かと器用なクルルにとって、作業をしつつ他の話を聞く、というように、いくつかの事を平行して進めることは、他愛もない。つまり、ケロロの言葉は”自然と”遠のいていったのではなく、”意識的に”遠のかせた、と言ったほうが正しかった。

 はじめは意図的に無視していた言葉も、いつの間にか本当に聞こえなくなっていたらしく、最後のネジを回し込んだ時にはもう、ケロロは部屋にいなかった。一体あれから何時間経ったのか。

 ゴーグルを外して伸びをすると、点けっ放しにしていた外部の監視モニターが目に入る。夕暮れ時を過ぎたらしい画面の中は薄暗かった。

(さっきはまだ明るかったから、4、5時間ってとこかぁ?)

 工具を適当に片付け、厚手の手袋を外す。

 ここ数日貫徹だったため、とにかく寝床が恋しかった。

 

「ク?」

 ラボにある簡易ベッドへいざダイヴ、というところで、前まで存在していなかったモノに気付いた。

 基本、眠い時に寝る、起きたい時が朝のクルルにとって、ベッドの側に置くべき物はない。そのため、クルルのベッド周りには自然と何も無かったはずなのだが。

「隊長かぁ?」

 シーツが一枚とマクラが一つだけのベッド脇に、ちょこん、と、しかしずうずうしく、サイドテーブルが設置されていた。その上面には、保温マグと先程のプリンらしからぬプリン、それから一枚の紙切れ。

「つかれた時には甘いものであります、ねぇ~」

 少し崩れていて、それでも読むことは可能な蛍光ピンクの文字は、今にも躍りだしそうだ。

 マグカップの蓋を開けてみれば、香りはさておき、温かい湯気が立ち昇る。

「クッ 隊長らしいっちゃ隊長らしいかね」

 そうつぶやいて、クルルはベッドに腰掛けた。ぎしり、と、簡単な造りのベッドはスプリングを軋ませる。

 薄暗いラボに、白い湯気がたなびく。

 そしてその様子をしばらく眺めていたクルルは、マグの隣にどっかりと陣取っている物体に、手をのばした。

 スプーンはあるものの、その黄色い塊は弾力性に優れていて、そんなお上品な道具は通用しない。試しに手で摘んでみれば、簡単にそれはちぎれた。そんなプリンなんて聞いたこともないが、表面が巣立っている、というよりはふわふわとスポンジの特徴を備えたソレは、この方法のほうが合っているようだ。

 そんな、あくまでプリンのアイデンティティーを保とうとしている物を口内で転がし、クルルは眉をひそめる。

「……参謀を毒殺する気か、あの隊長は」

 そう言う顔はしかめられているものの、声はどこか柔らかだった。

 

「エ、これをクルルが?」

 しかも我輩に? と目を輝かせているケロロの前には、それはそれは大きなプリンが鎮座していた。

「この色、ツヤ、香り、そしてデカさ!どれをとっても一級品であります!」

「そりゃどーも」

 気の無い返事に、それでもケロロの感動は治まることはない。

「生クリームにサクランボまでのってるでありますよ!」

 ひとしきり興奮した後に、でもいきなり何で?と、ケロロは訊いたが、クルルからは、

「きまぐれ」

 との一言があるだけだった。

 はて、と頭を悩ませつつも、勢い良く口に運び込まれるプリン。その1秒後、基地内にケロロの絶叫が響き渡ったとか。

 

(この間のお返しだぜェ~)

 そう、これはちょっとしたお礼のつもり。

 

~ to be continue ~

 

そのお味とは……?

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ハロケロ*4日目

こんばんは。最近溶き卵を零したりお茶碗を取りこぼしたりおかずを落としたり、とにかく何かを落としまくっている悠です。

ついにお祭りも4日目となりました。今日は初めての後編です。クッキーをお題に、ギロロとタママのペアを書きます。相方 圭さんの『俺様世界』で前編を読んでから、こちらのお話をお読みになると宜しいかと。

では、本編どうぞ!

 

  クッキー

 

 クルルから、

『どっか行ってこい。3時きっかりにラボに来い。すぐにどっか行け。今すぐ』

 との連絡があった。連絡と言っても、メールとかそういう機械を介したものではない。良く言えば古風、別の言い方をすれば原始的な方法で、それはもたらされた。

 ギロロはテントの天井から床にはしる光の柱を見て、今日は雨が降らないことを心から祈った。その光の筋に沿うかのような角度で地面から伸びているもの、もとい、テントを突き破って床に刺さっている金属性の矢を見遣り、嘆息する。あの穴から雨が入ってきてテント中が水浸しになることは避けたい。

(いくらパソコンが繋がっていないとはいえ……せめてもう少しマシな方法で連絡してくれ……)

 鉄の矢が顔の真横をかすめた時は、真面目に冷や汗が背を伝った。その、九死に一生を得た体験の後にもたらされた伝言が、先程の文である。パソコンがあろうが無かろうが、無線でも小型の伝達機器でも、とにかく他にも方法は腐る程あるはずだ。それなのに。

(鉄製の矢に印刷された紙が括りつけられてくるとは――――)

 新旧が混在している。一体どの時代の方法かと突っ込みたくなる。

「しかし、こうしてはおれんな」

 テントの修理もせずに、急いで日向家を後にする。

 決してクルルの言うことに素直に従いたいわけではない。ただ、従わなかった場合何が待ち受けているか、それがコワイので従わざるをえない、というだけである。

(……まあ、言われた通りにしても何もない、という保障はないがな)

 しかし、無視するよりは何かが起きる確率が低くなるはずである。

(そうに違いない……そうだろう……そう、だといいが…………)

 ギロロは心の中で「大丈夫、大丈夫」と唱えながら歩き出した。

 

「あれ?ギロロ先輩?」

 日向家の門を出てすぐに、馴染みの幼い声に名前を呼ばれた。

「ん?タママか」

「ギロロ先輩がこんな時間に外出なんて珍しいですう~」

「お前こそ。今日は会議はないぞ」

 居候先の待遇が良いので、タママは基本的に召集が無い限りは基地の方には来ない。

「今日はクルル先輩に呼ばれてて……」

「クルルに?」

 とても危ない予感がする。

「はい。何でかは分からないんですけれど~」

(……あっ)

 そう言えば、と、嫌なことに思い当たった。

「もしや鉄の矢……」

 もしかしたら第二の犠牲者か、と、この隊員の身を一瞬心配したのだが、

「は?先輩何言い出すんですかぁ?」

「い、いや」

 杞憂だったようである。

 どうも、あの鉄の矢文は自分仕様だったらしい。じゃあな、と急いでその場を後にする。

 別に、他人にまで同じ体験をさせたいわけではないが、なんとなく釈然としない。

 そのまましばらく歩いていると、「ギロロせんぱ~い!」と、先程の声の主が後から追ってきた。

「タママ?」

 どうしたと問えば、駆け寄ってきた子どもはしばし視線を漂わせ、

「え~っと、……ぼ、ボクの家で一緒に遊んでくださいですう~!!」

 と、無理矢理空間移動をかましてくれた。ギロロの腕をしっかりと掴んで。

 その後。言葉通り、二人は西澤家の敷地内でゴルフをし、テニスをし、競泳、乗馬、卓球、バスケットボールと、延々レクリエーションに明け暮れたのだった。

(い、一体何なんだ……)

 体力には自信のあるギロロでも、さすがに息が切れている。同じくタママも横で寝転んでいたのだが、

「あっ、3時ですぅ!」

 と言うや否や、行きと同じく有無を言わさぬ勢いでギロロを引っ掴み、超空間移動ワームホールにホールインワン。

 ギロロがヘッドスライディングで入室した先は、クルルのラボだった。投げ込まれる直線に、タママが「ボクの用は済みましたよ~」と言っているように聞こえた気がしたが、一体何のことなのだろうか。今日は不可解なことばかりだと頭を悩ませていると、

「時間ピッタリだな、セ・ン・パ・イ」

 と、独特の笑いと共に歓迎された。

「ホラよ。ガキと相当遊んでメタボの解消はしてきたんだろ」

 次はこれでも食ってカロリー摂取しろよ、と投げて寄こされたのは、セロハンの袋に入った、ある形をかたどったクッキーだった。

 

~END~

 

はてさて一体何の形だったのでしょう。

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ハロケロ*3日目

ハロケロも今日でちょうど半分にさしかかりました。

今日のお題はスコーン。またもやUが先陣切らせていただきます。ちなみに登場人物はギロロとクルル。後編は『俺様世界』でKさんが書いています。ケロロとタママとドロロはそちらにいますよ!

では、本編スタート!

 

  スコーン

 

「おいオッサン、ちょっと付き合え」

 そう言われて問答無用に拉致されたギロロは、白いフリフリエプロンに身を包み、クルルズラボに急遽設置された簡易キッチンに立っていた。エプロンは普通サイズのため、普通以上に体格の良いギロロは腰紐の長さが足りず、かろうじて片結びができるかどうかというところだ。

「うっわブキミ」

「なら着せるな!」

 もっともな切り返しである。

「ドロロ先輩は似合ってたぜ~?」

「それは人選が良かったからだろう」

 これも、もっともな意見である。

 身長はそう変わらないとは言え、筋肉の質が二人とも異なっているので自然と体格にも差が出る。

(その前に、この顔見て判断しろ……)

 実年齢よりも上に見られることの多い無骨な造りに加えて、額から左目を経由して顎まで至る大きな傷跡。これで乙女エプロンが似合うと言う奴がいるのなら会って話を聞きたい、とギロロは渋面をつくった。

「……おい、これは何だ?」

 しかめっ面をつくっている僅かの間に、目の前に白くて丸い物が陳列されていた。

「見て分かんね?タマゴですよ、たーまーご」

 そのくらいわかっとるわ!と叫ぶギロロ。しかしそれを軽くあしらいつつ、クルルの手は休むことなく山と積まれたレーズンやナッツのボウル、薄力粉の袋などを並べていく。その様子をギロロは眉間に皺を寄せつつも、静かに傍観することにした。

(何を言っても嫌味で返されそうだからな……)

 学習した、とでも言おうか。

 しばらくすると、並べるべき物は並べきったらしいクルルが、まっすぐにギロロの顔を見据えて、こう言い放った。

「さあ先輩、スコーンの作り方を教えろ」

「………………?」 

 これは英文に直訳するならば”pleas”が付いてしかるべき内容のはず。

 しかし目の前にいる人物の両手は腰、いつも猫背気味の背は、今は反り気味、という状態である。

(これは…お願い、と取っても差し支えないのだろうか……?)

 あまりそうは思えないが。

 確かに人にものを頼む態度とは判断し辛い。しかし、わざわざ簡易キッチンやら材料やらを揃えて、尚且つ人の顔を見て発言をした。クルルがだ。いつも自分から行動を起こすのはトラブル&アクシデントを起こす時と機械をいじっている時くらいで、話をする時は精々横目でチラリと一瞥の後、顔を合わせることも無しに言葉を投げ捨てられる。投げつけられる、にも至らない。言葉の通り、適当にその辺に『ぽいっ』っと放られるのだ。

 それが今、こんな行動に出てくるとは。

 それに――――。

(こんな必死な表情をされてはな)

 普段は白いを通り越して青白い顔が、今は真っ赤だった。

 

「で、何でいきなりスコーンなんて作ろうと思ったんだ?」

「作りたくなったから」

「……」

 身も蓋もない言葉のキャッチボールだったが、それでも二人の手が休まることはない。

(まあ、こいつの気まぐれは今に始まったことではないしな……)

 今はとりあえず、いつも機械ばかりいじっていてカレーばかり食べている人物が、お菓子作りという可愛らしい趣味に興じている姿が微笑ましいので良しとする。

 やはり手先が器用なクルルは、ギロロが教えたことをすぐに吸収し、手際良く作業を進めていく。

(これならすぐに、良い出来のスコーンをつくれるようになるだろう)

 相変わらず作業の合間に軽口と憎まれ口が挟まれるが、いつもとは質の異なる笑みをたたえている隣人に、ギロロは自分も気分が高揚してくるのを感じた。

 

(絶対にオッサンよりうまいの作ってやる)

 先日、意外と料理のできるギロロがスコーンを皆に振る舞った。

 銃火器にしか興味がないと思っていた人物が、実は主夫もいける、という事実にも驚いたのだが、それよりも、本当に嬉しそうな顔で素朴な焼き菓子を口にする蒼い髪の先輩に、胸が疼いた。

 あの笑顔を、今度は自分が引き出せたりするのだろうか。

 これがうまくできたら、それが叶うのだろうか。

 あなたの笑顔を思い浮かべる。

 

~ to  be  continue ~

 

そんな、日常の1コマ。

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ハロケロ*2日目

ハロケロ2日目はケーキのお話しです。

今日も前編はUです。ケロロとギロロ担当してます。『俺様世界』でKさんが、クルル、ドロロ、タママが繰り広げる後編をアップしておりますので、そちらも併せてお楽しみください。

では、本編へどうぞ。

 

  ケーキ

「……なぜ俺がこんなこと……」

「なんでって手伝いだからでしょー?」

「だから、なぜ貴様の手伝いなんぞしなくてはならないのかと――――…ってオイ!ケロロ!貴様ちゃんと説明書読んでるのか!?」

「ゲロ?」

「うわ!やめろっっはやく袋の口を上にむけろ――――っっっ」

 

ボッカーン

 

「「……」」

 畳み掛けるような漫才を仲裁するように、辺り一面が白くなった。

「……俺は爆発を探知するだけの為に手伝いをさせられているのか?」

「……いんや。もっとハイグレードなことの為であるます……」

 探知しても防げてはいない、という但し書きは敢えてスルーしよう。

 雪像のように全身を白い粉で固めたケロロとギロロは、半ば放心しつつ会話を交わした。一言一言は空中を漂っている小麦粉に吸収されているため、若干発音が不明瞭である。

「で?これは何度目になる?」

「あーちょっと待ってであります……」

 全ての物体が同じ色になっているので、ケロロは適当に机であろう直方体の上面を手で払いつつ、目当ての物を探す。そのおかげでまた、新しい粉吹雪が起こった。

「えーっと、なになに……?白くって見にくいでありますなぁ……あー、ひーふーみー……多分、今までで23、今回ので24回目の失敗であります」

 白い粉を被って更に白くなった紙に顔を近付けたり遠ざけたりしながらケロロが答えた。そこには、小麦粉、砂糖、卵、といった単語が連なっており、空いたスペースにペケ印が並んでいた。その最後尾にまた、発掘された鉛筆で新しい線が書き込まれる。

「ねーギロロ……コレってさ、フツーに我輩が作ったほうがマシだったのかなぁ……」

「言うな……」

 二人の声には力が無かった。

 

 コトの起こりは1週間前。

「我輩にケーキを作る力をつけてほしいであります」

 この一言だった。

「11月22日は『いい夫婦の日』であります!我輩はその日においしいケーキをふ…皆で食べたいのであります!」

 目の前の人物の冷たい視線に、『2人で』という一言はかろうじて飲み込まれたようだ。お祝いにはケーキ、そして手作りのほうが愛情がこもってるっぽい、という隊長の認識がよく分かる瞬間である。そんな相手に、

「ま、いーでショ。前払いで頼むぜ隊長~」

 クックック、と独特の笑い声を響かせる人物。

 なぜ普通の料理が壊滅的な人物に限ってそういうことを言い出すのか。いつもヒドイしっぺ返しを喰らうのに、どうして毎度毎度この要注意人物にモノを頼むのか。疑問点は山積みだが、とにかくそんなやり取りが成立し、今日、その要望に応えるべき解決策が投じられたのであった。

 

 ……の、だが。

「おい、ケロロ。もう一度説明書をしっかり読んでみろ……」

「もー24回は読んだであります……」

「じゃあ、何かあぶり出しでコツとか書いてないか調べてみろ……」

 クルルの作った物は後でひどいコトが待ち受けているとしても、目的だけはしっかり達成できる仕様のはずだ。そう言うギロロの言葉に、ケロロも小さく頷く。

「ギロロにしてはイイこと言うじゃん?じゃ、そこから検証するでありますか」

 

 大の大人が2人、『半自動洋菓子製造機(これであなたもセミプロパティシエマシーン)』を前に頭を悩ませる。果たして普通に練習するのと機械を使いこなすのと、どちらがより正確で早いものか。

 2人は25回目のトライを開始した。

 

~to  be  continue

 

さてどうなるのやら。

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ハロケロ*1日目

今日からはじまりました、ケロロ小隊ハロウィン大戦であります❤(略してハロケロ)!!

今日のお題はパイです。なお、こちらが前編でギロロとドロロを、『俺様世界』にてKさんが後編、ケロロ、クルル、タママの話をアップしておりますので、併せてお読みいただくと2倍楽しめるかと思います。

では、本編へどうぞ!

 

  パイ

 

 さくさく、ぱくぱく、もぐもぐ、……

 小さいけれど絶え間ない音。

 皿に山と盛られた自信作を、次々と手に取っては口に運んでいる面々に、ギロロは口許が緩むのを自覚した。

「……う、うまい、か?」

「うほう、ほっへほへはいはふ!」

「ほーひーふぇふ~」

 ……。

「……頼む。口を空にしてから言ってくれ」

 やたらとハ行の発音が多い返事に嘆息しつつ、ギロロは自分も大皿に手を伸ばした。そこにあるのはパイの山。

「とってもおいしいです。ってゆーか、美味礼賛?」

 ちゃんと口に含んだお菓子を飲み込んでから、モアが笑顔で言った。その言葉に、口にパイを詰め込むことを休まないケロロとタママがうなづき、いつもの少食っぷりから考えるとよく口が動いていると見受けられるクルルも、敢えて否定することはなかった。そしてもう一人、いつも集まりに呼ばれ忘れられているドロロも今日はしっかり召集され、あつあつのパイに舌鼓を打っていた。

「本当に器用でござるな、ギロロ殿は」

 この笑顔を見ることができるならば、テントがはち切れんばかりに宇宙林檎を送りつけてきたガルルにも、感謝の念が湧いてくるというものだ。

(度が過ぎてはいたが……まあ、恩にきるぞ……)

 自作のアップルパイを齧りつつ、やることがいつもビッグ、いや、ビゲストな兄に、ギロロは心の中で礼を言った。

 もともと凝り性で手先が小器用なギロロは、一人では絶対に食べきれずに腐らせるであろう果物の山を前に、ジャムやパイに調理して対応することにした。普段は料理と無縁そうな男だが、バラエティーに富んだ命令を下してくる上司のおかげで、並の母親級に家事能力がある。加えて律儀なものだから、しっかりと熱湯消毒した瓶に密封したジャムと、あと二皿はあるアップルパイを小分けし、日向家の面々や他の家へ帰るメンバーへのお土産にする予定まで立っていた。

(我ながら何をしているのかと思えてならんのだが……)

 自分で自分をツッコミたい衝動に駆られていると、

「あ。ギロロ殿、ここに――」

 隣に座る青い幼馴染みが、自らの右頬をちょいちょいと指していた。

「ああ、すまん……」

 小さな子どものようで恥ずかしいと思いつつ、右の頬に手をやる。と、

「あっ じゃなくて、こっち」

 慌ててドロロがこちらに手を差し伸べてくる。

「えっとね、ここ」

 ギロロの左頬からパイの欠片を取って、そのまま口に含む。

「右とか左とかって説明し辛いよね」

 そう言う声が、やけに遠く聞こえる。

 昔の口調に戻っているな、とか、一瞬触れた指先が少し冷たかったな、とか、唇がうっすらとピンクでやわらかそうだな、とか。頭の内側で情報が錯綜しているのに、出力すべきものがみつからない。

 そうしているうちに、何やら頭が熱くなってきた。

 楽しそうに口を動かしていたドロロがこちらを向いた。少し目を見開いて、しばらく固まって、それからみるみる白い肌が赤味を帯びていく。

 

(これも、ガルルに感謝すべき、か?)

 

 林檎のように赤くなって顔に手を当てているドロロを拝めるとは。

 兄に疑問符付きの感謝の念を送り、視界の端にこちらを見つめている他の人物たちを認めたギロロは、そこでやっと、現在自分が置かれている境遇を思い出した。

 

~to be continue ~

 

定番のシチュエーション。

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